連載企画「成長を見つめて」①

リカバリーサポート・リワのニュースレター第2号より
*当所の利用者複数人をモデルに、起きた出来事を構成しています。
*このコラムでは、リワで起こるいろいろな出来事の紹介と共にスタッフがどういう視点で利用者と関わり共に考えているかをお伝えするものです。

 

 生活訓練という事業は、障害福祉サービスの中でも全国的にも数が少なく、また就職支援のように就職するといった明快なゴールがないため効果を説明しづらい面もあります。
 目的は生活上の生きづらさを訓練によって改善させ日常生活を安定して行えるようにするとされています。人によって生活のしづらさというのは違います。しかし生きづらさという点において利用者は共通の課題を抱えていると思われます。
 
 今回からご紹介する利用者の中山 大輔さんは22歳の男性です。高校卒業後、進路が決まらず自宅にしばらくの間引きこもっていました。ご両親は本人の抱える悩みを理解しようとしていました。時間だけが過ぎていく中で相談機関の担当者が自宅に通って2年目のある日。本人は歴史、それも城郭がとても好きで写真集やネットに上がっているお城の動画などを見ている時が一番リラックスできると聞いてました。
 
 相談員はそれをきっかけにして車で20分のところにある城址公園に一緒に出かけることができたのです。本人は久々にそれも大好きなお城で外出に興奮したのか息急き切って話しはじめました。
            
 殆どは歴史にまつわる細かで様々なエピソードであったのですが、相談員はその中で歴史の知識は詳しいが系統立てて理解していないことや高校時代に級友から歩く歴史書と言われたのに、小論文の科目が全く手につかず、勉強ができないということを本人が痛感したことが前に進めないことだと理解しました。
(次回に続きます)